Linuxとは

Linuxとは本来カーネルのみを指す呼称であるが、今日ではこのLinuxカーネルにGNU Projectのソフトウェアや、X Window Systemなど別のプロジェクトやライセンスのもとで開発が行われたソフトウェア製品群をパッケージ化し、Linuxカーネルとともに配布するLinuxディストリビューションを指しており、これを単にLinuxと呼ぶこともある。

Linuxカーネルを用いて構築されたOS環境は、一般的にはUNIX系OS、UNIX互換OS等として分類される。ただし厳密には、本来のUNIXと混同して扱うことは適切ではない。なぜなら、UNIXの標準的なAPIなどを定めた仕様であるPOSIXをおおむね満たしているものの(たとえ実質的にPOSIXを満たしていたとしても)、ほとんどのディストリビューションがPOSIX自体を取得しておらず、UNIXの商標を取得しておらず(商標UNIXではない)、既存のUNIXからのforkやソースコードの流用等も行われていない(血統上のUNIXでもない)からである。

かつては「ハッカー(クラッカーの意味ではない)のOS」としてのイメージが強かったが、最近ではユーザーフレンドリーなデスクトップ環境が充実し、さらにシステムやソフトウェアパッケージ等の管理システムも発達し、グラフィカルなラッパー等が充実した結果システムの保守運用も容易なものとなったため、それまで縁遠いものとされてきたエンドユーザーの一部にも普及し始めている。

Linuxは無料な上、オープンソースで改良も自由であるが、使用するにあたりソースの改良は公開しなければならないという条件がある。この多くの利用者の知識を取り入れるというウィキペディア(→オープンコンテント)とよく似た利用方法が、冷蔵庫やオーブンといった家電製品に携帯電話など、各方面に利用に利用できる「幅広い機能」と数多くの利用者による修正を経た結果の「高い信頼性」に繋がっている。

”Linux”の読み方

Linuxはリーヌークス、リナックス、リヌックス、リヌクス、ライナックス、リーナクス等様々な読み方をされている。開発者であるスウェーデン系フィンランド人リーナス・トーバルズ本人のスウェーデン語の名前に由来していることから、スウェーデン語の発音「リーヌークス」と表記するのが正しいとされているが、リーナス個人が英語を母語とする文化圏の出身ではないため、「どのように呼んでもらっても構わない」としている。ただしインターネット上に公開されている、本人の英語の録音では「リヌックス」 /?l?n?ks/ と発音されている。

日本では各種の読み方が混在していたが、日本で最初のLinux専門誌LINUX JAPANが「リナックス」の読み方を採用し、一般誌が同名称に追従した事から、この読み方が一般に広まった。しかし、日本Linux協会の正確な読みは「にほんりぬっくすきょうかい」である。

後付けではあるが、LinuxをLinux Is Not UniXの略としたり、LINus UniXの略としたりする者もいる。